大人ピアノ

チェルニー30番40番はレベルアップに必要か?

そんなあなたに読んで欲しい
  • 大人になってピアノを再開したけれど、チェルニー練習曲をやるべきかどうか迷っている
  • チェルニー練習曲をやり始めたけれど、続けるかどうか悩んでいる

この記事は「チェルニー練習曲をやってみよう」という興味とやる気はあるけれど、踏ん切りがつかない人や、途中で辛くてやめたくなった人を応援するために書きました。

りこ
りこ
書いたのは、ブログ管理人りこです。

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ブログ管理人りこのピアノプロフィールはこちら

特にあなたが「大人になってピアノを再開した」わたしのような学習者で、チェルニー練習曲をやるかどうか少しでも迷っているとしたら、ぜひ読んでみてください。

わたしがピアノを再開してからずっと、チェルニー練習曲を続けられているのも、自分と同じように歯を食いしばって練習している、仲間たちの様子をブログやSNS等で見て励まされているからです。

だからわたしも、このブログを通じて頑張っている仲間を応援することができたらな、と思っています。

大人の再開組の場合「チェルニー練習曲なんて絶対やりたくない」という気持ちがはっきりしているなら、チェルニーはやらなくてもいいんじゃないですか?

もちろん、どうするかは師事している先生と相談の上で決めてください。

でもきっと、本人が嫌々やるのでは途中で挫折してしまいそうな気がします。

そして、万が一途中で投げ出してしまうことになってしまったら、すごく後味が悪いです(経験者談)。

しかも、嫌いな練習曲を義務として毎日弾いていたら、そもそもピアノの練習自体が嫌になってしまいかねません。

チェルニーはあくまでもピアノ技術を身に着けるための手段であって、目標にしている憧れの曲ではないですよね。

だから、他の方法でピアノ技術が身につくなら、手段はチェルニーでなくてもいいのではないかと思います。

 

Carl Czerny(カール・チェルニー/カール・ツェルニー)ってどんな人?

練習曲をたくさん作曲したベートーヴェンのお弟子さん

チェルニー(またはツェルニー)という作曲家について、特に初級中級のピアノ学習者が持っている印象といえば、

「チェルニーと言えばピアノ練習曲」「ピアノ練習曲といえばチェルニー」

すなわち、「練習曲の作曲家」というイメージですよね。

しかも、彼はベートーヴェンのお弟子さんでしたから、

「ベートーヴェンのソナタを弾きたいなら、チェルニーをちゃんと練習したほうがいい」

と、特に「ベートーヴェンソナタのための練習曲」という認識の人も多いと思います。

ピアノ学習者からの人気は低め

こんな風にあまりにも練習曲のイメージが強すぎるためか、

ピアノ学習者
ピアノ学習者
好きな作曲家はチェルニーです。

というピアノ学習者は少ない気がします。

少なくとも、わたしは未だに出会ったことはないです。

りこ
りこ
どっちかっていうとチェルニーって嫌われてない?

では、なぜ彼はここまでピアノ学習者に人気がないのでしょう?

  • 曲が超つまらない
  • 超つまらないくせに、指定速度で弾くのが人間業とは思えないほど難しい

「超つまらない上に難しい」

これでは、人気がなくて当たり前ですよね。

ただでさえ、毎日ピアノの練習をすること自体が大変なのに、課題曲がつまらない上に難しいなんて、習うほうにしたらもはや地獄です。

りこ
りこ
趣味が地獄になったら続かないよね

しかもチェルニー練習曲をうまく弾けるようになって家族の前で演奏したところで、たいていは、

家族
家族
…よく頑張ったね。

くらいの反応しかありません。

ピアノを弾かない家族にだって、これが「技術練習のためだけに弾いている曲」であることは伝わりますから、家族としてもこれ以上反応しようがないんだと思います。

それがチェルニー練習曲なんですね。

それでもわたしがチェルニー練習曲を練習するワケ

そんな人気のないチェルニー練習曲ですが、わたしは大人になってピアノを再開して以来、欠かすことなくずっと練習し続けています。

りこ
りこ
今年でついに8年目。ある意味「覚めない悪夢」みたいなものかも…

チェルニー30番練習曲との出会いと挫折

出会い

そもそもわたしが初めてチェルニーと出会ったのは、小学5年生の時。

バイエルが終わった段階で、先生が指定した次の教材が、チェルニー30番練習曲とソナチネアルバムだったのです。

この時に初めて、自分よりも年上の人たちも使っている「大人っぽい青い表紙の教則本」を手にして、興奮したことを今でも覚えています。

しかもチェルニー30番練習曲には、中級者用であることを示す黄色い帯がついていました。

りこ
りこ
当時の全音の教則本には、レベルごとに異なる色の帯がついていたんだよ

新しい教本という形で自分の上達が認められたような気がして、とても嬉しかったです。

しかし同時に、チェルニー30番練習曲に入った途端、バイエルより段違いに難しくなったので戸惑いました。

どうもバイエルが終わってすぐのわたしの技術レベルと、チェルニー30番練習曲の間にはかなりのギャップがあったようです。

そして、今までのような1日30分の練習では、毎回レッスンの度に先生に合わせる顔がないと危機感を感じました。

挫折

しかも、そのタイミングで中学受験にチャレンジすることが決まりまして。

ちょっと覗いてみる?

その時のいきさつはこちらに書きました。

2度目の中断とピアノとの別れ

チェルニー30番練習曲の2番をやっているところで、レッスンに通えなくなってしまいました。

そして、この途中で放棄してしまった後味の悪さがこのあと大人になっても、ずっと尾を引くことになったのです。

チェルニー30番練習曲との再会

やり遂げようと決意しての再スタート

この「子供のころに途中でやめてしまった後味の悪さ」をどうしても拭い去りたい

それがわたしの中でずっと30年近くくすぶっていました。

そして、それがピアノを再開する大きなエネルギーになりました。

ですから、27年のブランクの後、ピアノを再開することを決めた時には、使う教材は既に自分の中で決まっていました

  • チェルニー30番練習曲
  • ソナチネアルバム

この2つをしっかりやることを決めてから、その指導してくれる先生を探したのです。

ブランクの長い大人ですし、家には電子ピアノしかないので、指導してくれる先生が見つからないかと心配しましたが、ちゃんと近くに住む先生にお願いすることができました。

チェルニー30番練習曲を終わらせるのに約3年かかる

そもそも子供の時のわたしは、「エリーゼのために」が弾けるくらいのレベルまでしか到達していません。

なので、27年のもブランクがあると、実力はほぼ「未経験者」でした。

だから、毎日の練習はこんなかんじ。

  • 楽譜を読むのが激遅。特に補助線やヘ音記号の場合には、ドレミファ…と順に読んでいかないと何の音だか全くわからないレベル
  • 両手をピアノの鍵盤の上に置いて必死に「左手薬指よ動け」と汗びっしょりで念じているのに、動くのは右手の薬指
  • 両手で音階を弾こうとしても、指くぐりのところで絶対に失敗する

さらに、脱力していないどころか、全身全霊力みまくりで毎日何時間も練習していたので、あっというまに手を痛めてしまいました。

りこ
りこ
怪我には注意しましょう!

そんな状態から再スタートして、3年ほどの年月をかけて、ようやく30番練習曲を終わらせることができたわけです。

子供の時からの年数も計算に入れれば、30年かかったことになります。

りこ
りこ
それでも「諦めなければいつか終わる」ってことだよね

チェルニー30番練習曲のレベルでわたしが弾いた楽曲

ピアノ学習者
ピアノ学習者
チェルニー30番練習曲レベルで、どんな曲が弾けるか知りたい

そういうピアノ学習者は多いと思います。

実際、世の中ではチェルニー練習曲でレベルを表すことが多いです。

りこ
りこ
みんなチェルニーのことを知っているから、レベルを表すには確かに便利よね。

でも、同じチェルニー30番をやっていると言っても、その時に挑戦している曲のレベルは意外と人によって差がある印象です。

わたしは完成度にこだわりたいので、自分の実力よりも高いレベルの曲にはあまり挑戦しません。

そんなわたしが弾いた曲リストはこちらになります。

  • ト調のメヌエット /ベートーヴェン
  • ソルフェジエット /カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
  • ロンド K.485 ニ長調 /モーツァルト
  • ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1(子犬のワルツ/小犬のワルツ) /ショパン
  • トロイメライ 「子供の情景」より Op.15-7 /シューマン
  • 舞踏への勧誘(招待) /カール・マリア・フォン・ウェーバー
  • その他ソナチネアルバムの収録曲

りこ
りこ
この頃は、ほとんどソナチネアルバムの曲を弾いていました。

チェルニー40番練習曲に進む

取り掛かることをちょっと躊躇する

30番が終えたとき、先生は当然のように「40番練習曲もやりましょう」とおっしゃいました。

りこ
りこ
先生は最初「趣味ならせめて30番はやったほうがいいね」ってかんじだったのに…40番もやるの?? ←内心の声

その時はさすがに、やるかどうか少し躊躇しました。

そりゃそうです。

だって、30番練習曲の30曲を終わらせるのに3年かかったわけです。

40番練習曲は、さらに難しくなる上、曲数が増えて40曲になります。

しかもその当時、40番練習曲を使っていたブロガーさんの体験談をネットで検索してみたんですけど、

  • 趣味ピアノで40番練習曲を使っている人があまり見つからなかった
  • 何人か見つけたものの、かなりの人が途中で他の教材に替えていた

…これでさらに悩みが深くなりました。

もし万が一、途中で投げ出すようなことがあれば、子供のころに感じた挫折感を今度は死ぬまで持ち続けなければならなくなります。

でも、悩みはしたものの、結局始めてしまいました。

りこ
りこ
やっぱり自分でもチェルニー練習曲の効果は感じていたからですね。

続けてみての感想

練習はやっぱり大変。

だけど、憧れの楽曲の練習も大変ですから、そこに違いはありません。

それに楽曲の場合先生が合格をくれても、それは「とりあえず今の自分に弾けるレベル」での話です。

つまりそれは、あくまでその時の自分の実力相応の合格にすぎません。

だから楽曲の場合は、そこから何年もかけてレパートリーとして練習を積んでいく必要があります。

そして、自分の技術や音楽的表現力が向上していけば、過去の「とりあえず合格曲」の完成度も上がっていくはずです。

りこ
りこ
だから楽曲は永久に合格できないとも言える…

それに比べると、チェルニーは「合格か合格でないか」の基準がはっきりしています。

それだけに、レッスンで合格を貰った時の「課題をクリアした感、達成感」が楽曲よりも強いです。

りこ
りこ
ある意味課題をクリアしていくゲーム的な感覚

この技術の習得のためにやる練習は確かに大変ですが、わたしは嫌いではないです。

それに楽曲の練習と言っても、毎日毎日やってることは部分練習じゃないですか。

それとチェルニーの弾けないパッセージを部分練習することを比べてみると、技術的な面に重点を置けばいいチェルニーのほうが、ある意味わたしは気楽です。

りこ
りこ
楽曲の場合は「音色」とか、先生の要求水準がなかなか満たせないのよ

「練習は大変だけど、クリアした時に達成感がある」

だからわたしは40番練習曲を続けています。

そして40番練習曲を始めてから、かれこれ4年以上たちました。

現在やっているのは34番です。

最後までたどり着くのにあと1年くらいはかかりそうですが、あと少しなので黙々練習あるのみと思っています。

練習曲の効果

さて、肝心な効果の話です。

大人になってピアノ教室に通う場合、子供の時とは違って先生と年齢が近いです。

なので大人の自分は先生から、

  • 「子供には言わないような話」
  • 「大人だからこそ言葉で説明する話」

を聞くことができます。

そして、先生から

  • チェルニーをレッスンでやる人は少数派
  • 基礎ができていなければ、楽曲の完成度に限界がある(指の独立など)
  • ハノンとチェルニーをずっと続けているだけに、わたしの技術力は、確かにこの数年で向上した

という嬉しいお言葉をいただくことができました。

りこ
りこ
万歳!万歳!万歳!

というわけで、頑張ってやっていれば必ず効果がある練習曲であることは、経験上実証されました。

チェルニー40番練習曲のレベルでわたしが弾いた楽曲

チェルニー40番練習曲とバッハのインベンションとシンフォニアを進めるのが精いっぱいで、なかなか楽曲が進まないのは事実です。

  • ワルツ 第10番 ロ短調 作品69-2 /ショパン
  • ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2 /ショパン
  • ピアノソナタ第12番 K.332 全楽章 /モーツァルト
  • 即興曲 変ホ長調 Op.90-2 /シューベルト
  • アラベスク1番 /ドビュッシー
  • 月の光 /ドビュッシー

現在は、ベートーヴェンのピアノソナタ5番に挑戦しています。

チェルニー練習曲を使っている他のピアノ学習者の感想を見てみる?

Amazonのツェルニー30番練習曲 全音ピアノライブラリーのレビュー(ここ)

Amazonのツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリーのレビュー(ここ)

チェルニー40番練習曲の後の予定

40番練習曲を最後までやり遂げた場合、その先どうするかは人によっていろいろです。

わたしの場合、

40番練習曲をもう一度、今度はより指定速度に近づけて弾けるようにする

というのが先生のお勧めプランだそうです。

りこ
りこ
…唖然

ただ、以前指導してもらっていた先生は「チェルニーは1回通してやれば十分」というお考えでしたから、先生によって方針は違います

だから、みなさんも自分の師事している先生に相談してみてください。

今の先生のお話では、

  • 指の動きのための練習は今後も必須
  • 50番練習曲に進む場合は、練習時間を今以上に増やす必要がある

とのことです。

りこ
りこ
先生、今の練習時間(毎日1時間半から2時間)をさらに増やすのは、さすがに無理です…

そういうわけで、わたしが「効率よく技術練習」を続けるには、40番練習曲をスピードアップする練習が一番という結論に至りました。

一度やったハノンの2周目がスムーズに進むように、チェルニー40番の2周目も順調に終わることを今から祈らずにはいられません。

りこ
りこ
先生には「インベンションとシンフォニア2周目計画」もあるらしい。すでに恐怖。

チェルニー30番40番についての結論

  1. チェルニー練習曲をやる人は少数派(特に大人の趣味の場合)
  2. 練習は大変だが、合格時の達成感が大きい
  3. やっていれば確実に技術力が向上する

これからもわたしは頑張って続けます!

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